RINGO RAM Strange Man, Changed Man
パワーポップの仕掛人
One Tin Soldier the very best of the fontana years
1970年、リンゴスターの3rd。まさにリンゴのその人柄で集まった豪華なミュージシャン達が協力して作りあげた良盤。ビートルズ3人も楽曲提供やレコーディングに参加。ジョン作#1「i'm the greatest」はジョンらしいメロディ展開にリンゴのvo.がなんともいえない。ランディニューマン作#2「have you seen my baby」ではマークボランがギター参加ってこともあり初っ端からブギー調。T-REXを彷彿させるホーンセッションもワクワクさせる。リンゴとジョージ共作で大ヒット曲#3「photograph(想い出のフォトグラフ)」はジョージ特有のポップ#で聴くほどに脳裏にやきつく佳曲。starkey/harrisonのクレジットが不思議だ(笑)。#4はリンゴ作のロックンロール#。ジョージ作でザ・バンド参加と超豪華な#5。大好きなカントリーポップ#6「your sixteen」はニルソンやポールが参加。ビリープレストンのピアノが軽快なモータウン調の#7「oh my my」も○。マイ・ベスト#はポール作の#9「six o'clock」。当然ながらメロディが素晴らしい。名曲といえるなー。大好き。#10「devil woman」はすこぶるカッコイーロック#。パワーポップといってもokだね!90s以降のパワーポッパーで誰かカバーしないかなー。ジョージ作「you and me(babe)」もリンゴのvo.がほっこり度を上げるポップ#。ボートラの#12/#13はヒット曲「it don't come easy(明日への願い)」/「early 1970(1970年代ビートルズ物語)」のシングル。#13は当時の他の3人の事を歌ったものだけど、この歌詞こそがリンゴの人柄を大いに表しているのです。 1971年ポールののソロ2作目。個人的にはソロ作の中で1番好きなアルバム。まず挙げる曲は#12「the back seat of my car」。壮大でアレンジの妙が甘ったるさを抑えてる文句なしの名曲。力強いロック#1「too many people」でスタートし#2「3 legs」ではブルース調。ウクレレ#3「ram on」。現代から眺めればジェリーフィッシュ的なメロディーと多重コーラスアレンジが聞ける#4「dear boy」。アルバム前半のハイライト曲が#5「uncle albert/admiral hall」。ポールの天才肌のアレンジワークにうっとり。と思ったら#6はストレートなロックンロール#。本当に多彩なアルバム。さーキマシタ、ココからの後半はスキップなしで聴いてしまいますね。では・・。牧歌的でアコースティックでとても好きな#7「heart of the country」→声をツブシテ歌う#8「monkberry moon delight」はある時期のキンクス的なのでそのファンにオススメ。僕がこのアルバムを好きな理由の1つ。まさにポール・マッカートニーなポップ#9「eat at home」。次の#10「long haired lady」も、小品ながらポールとしか言いようのないメロディとアレンジ。改めて「ram on」をはさんで、先に挙げたラスト#で名曲#12へと。この曲で締められちゃね。ボートラ#12/#13ではソロ第1弾シングルの「another day/oh woman, oh why」が収録。#12は大好きな素朴なポップ#だし#13もギターの音だけで十分満足させられます。圧倒的な名曲ってのは#12くらいかもしれませんが、後のポップ職人のためのポップ部品市って感じで重要作。ちゃんとしたジャケのが欲しいかも 1979年、元モーターズのブラム・チャイコフスキーの1st。モーターズと言えば元ダックス・デラックス(サーチャーズ「love's melody」は彼等のカバー)のメンバーが作ったパワーポップバンド。モーターズはギターが前面に出た1stとキーボード率が増えてポップさアップの2ndとがあるのですが、このブラムのアルバムはサウンド的にはモーターズの1stと2ndの中間と言える。ビッグスターがパブロック#をやった感じかな。ちなみにソロではなく3ピース・バンドです。ずっと欲しかったんですが、やっと最近オークションにて妥当な値でゲット。やったー。邦題の通り土台的役割を果たすパワーポップ満載です。#1「robbert」はコーラスハーモニーを効かしながらも軽快に突き進むパワポ#。ブラムのvo.はちょっと力強さに欠けるのですが、それが逆にとっつき安さに繋がるわけで、タイトル#2はそんな好例ポップ#。小刻みなアコギがニックロウやレックレス・エリックを感じさせる#3「lonely dander」やバーズ色がでた「i'm the one that's leaving」も相変わらず佳曲。そしてマイ・ベスト#で名パワーポップの#5「girl of my dream」。コンピレーションCDで知ってこのアルバムを探すキッカケとなりました。やっぱイイな!。オーソドックスなロックンロールと思いきやサビではやっぱり甘メロが絡む#6「blooline」。#8が異色でウェストコースト溢れるミドル#、イーグルスと言われても一瞬分からないかも。#9はモンキーズの元祖ガレージポップ「i'm a believer」のカバー。ラスト#11「turn on the light」はホットロッドなスピード感が最高なパワーポップで締め。2ndも欲しー USのポップ・グループ、オリジナル・キャスト1970年唯一の1stにボートラを加えベスト盤扱いで世界初CD化。「mr. monday」以外は初聴き。買ったのが昨年末なんですが本格的に聴くようになったのは今年の夏前くらい。今ではソフトロック好きには激プッシュしたいほどです。このバンドもご多分に漏れず才能あるソングライターチームによって成り立ったバンド。lambert/potter。素晴らしいです。1曲目から盛り上がる#1「one tin soldier」。低音から高音まで伸びやかなディクシー嬢の声が心地よい。カーペンターズなんかと比較してもokでしょ。日本での大ヒット#2「mr. monday」はトニー・マコウレイ作品を感じさせるソフトロック#。本能が欲するメロディって感じ。#4「a picture of bob dylan」は個人的ベスト#でココでもディクシー嬢の声が◎。メロディーも極上。軽快なソフトロックでベルセバ辺りのメロディ展開がある。#4と並ぶドラマティックなメロディが最高な#6「leaving it all behind」。ホーンやオルガンかな?アゲアゲだ。#7「watch the chidren」や#10「live for tomorrow」も同じくポップでアゲアゲー。メンバーのブルース・イネスの作品#3,8,9もアルバムに変化をつけてる。特に#3「country song」はCCRとかザ・バンド辺りの感じ。イイです。彼の作品はボートラ#11「come together」(PP&Mぽいカントリー#)でも聴ける。他に名曲と呼べるシングル#12「ain't that tellin' you people」やロジャ・ニコ提供の#13「when love is near」もあります。気に入る方多いと思いますが? マン・フレッドマンの中期ベスト盤。彼らと言えば初期ポール・ジョーンズ時代、「do wah diddy diddy」に代表されるブリティッシュ・モッズビートが浮かびますが、このベストはvo.がマイケル・ダボに交代してのわずかなファンタナ時代のもの。初期のモッズビートは無いけどボブ・デュランの影響が強くなりメロディが抜群でサイケ色も加わった曲が文句なしに素晴らしい!コレを手にしたのは一昨年の秋口。その後オリジナルも手にしたのですが、シングル曲中心のこのベストが今でも愛聴盤です。ヒット#でデュランのカバー#1「mighty quinn」でスタート。原曲よりポップにシング・アロングな名曲に(それは#18「just like a woman」でも同じく)。#2「ha! ha! said the clown」もアップテンポながらコーラスや雑多な楽器が哀愁度を上げてる佳曲。#3「the vicar's daugther」と#4「semi-detatched suburban mr james」は是非ともFOWファンに聴いてもらいたい。マイケル・ダボ作の#3はアコースティックな美しいメロディが、#4は切なさいっぱいのメロディ展開がFOWのソレなのです。絞り出すようなvo.が最高な#5「i wanna be rich」もクセになるメロディが極上。ポップ中毒者必聴のまたまた名曲#6「my name is jack」も◎。カントリーポップ(CCR風)#8「fox on the run」。サイケポップの佳曲#9「it's so easy falling」も美しい。キンクス的な#10「ragamuffin man」やデイトリッパー+中期ビートルズ#11「trouble and tea」もツボ。インスト#13もタマんない。プリティシングス的なサイケポップ#14「up the junction」や10cc並の組曲構成の#15「feeling so good」も最高です。とにかく名曲揃い。今は廉価で1200円で売ってるようですよ。超オススメです!(&初期もオススメです)。